ミックスとは何か?音楽制作における重要な要素を解説!

 

ミックスって言葉はわかるけど、何をしたらいいの?

このような悩みにお答えします。

 

この記事を書いた人
レイミッカ
  • 10年勤めた会社を退職して音楽家の道へ
  • 某スクールのDTM科講師
  • 音楽だけで生計を立てるべく奮闘中
  • 普段はバンドマン・ボカロPとして活動

今まで担当した楽曲はこちら

 

今回は完全初心者の方に向けて、大まかなミックスの流れを解説していきたいと思います。

 

この記事が役に立つ人

  • MIXをこれから外注で受けたい人
  • 自分の音源をMIXしたい人
  • MIX師・歌い手・ボカロPさん

ミックスとは

音楽制作におけるミキシング(ミックス・ミックスダウン)とは、数ある楽器やボーカルなどバラバラな音源を1つにまとめる作業です。


音の大きさはもちろん、音質・音像・音程なども考慮し、まとまっていて迫力のあるサウンドにしていきます。

レイミッカ
CDやサブスクで聴けるような音源を作るイメージです!

音楽活動におけるMIXの重要性

バンドやアーティストの音源の質を決める技術は大きく3つあります。

それは

「演奏技術・録音する技術・ミキシングする技術」

です。

どの技術にも専門的な知識と経験が必要となり、1つでも欠けると一気にクオリティが下がります。

各技術を生業としている専門家たちがいて、技術の高いエンジニアにしか頼まないアーティストもたくさんいます。

レイミッカ
どの技術も個人で最高のクオリティを出せるレベルになるには時間と機材代がものすごくかかります。。

MIXの流れ

MIXはエンジニアによってさまざま手法があったり、プラグインの効果を応用する技術や時にはオーディオを編集する技術も求められることがあります。

しかし、大まかな流れや基本的なことは同じで型みたいなのがあります。

レイミッカ
基本的な手順をいくつかご紹介します!

トラックの整理

作曲家でもエンジニアでも、最初はデータが無尽蔵に並んだ状態からスタートすることがほとんどです。

オーディオのトラック名の整理、BPMの設定、サンプリングレートとビットレートの設定、モノラルかステレオか、構成の理解など最初に全て確認をします。

レイミッカ
関係なさそうで実はめちゃくちゃ大事!後に設定ミスがあると取り返しが付かなくなることも。。。

リファレンス曲を決める

ミックスだけではなく音楽をする全てにおいて重要なのはリファレンスを決めることです。

ミックスの場合はクライアントにどの曲をリファレンスとするか聞きましょう。

そのリファレンスとした曲と同じバランスになるように調整していくことで、迷いがなくなります。

比較するポイントとしては

  • スネア・キック・ボーカルの音量バランス
  • 低域・中域・高域の音量バランス

なんかをまず比較するのがポイントです。

 

レイミッカ
同じジャンルで好きなメジャーアーティストの中の曲から選ぶのがオススメです。

 

音量バランスの調整

少し学んだ方はご存知かと思いますが、ミックスは最終的に「プラグイン」と呼ばれる音を変化させるソフトを使って整えます。

プラグインを触るのはミックスの醍醐味でもあるのですが、本当に重要なのは、まず音量調整とパンニングのみで完成にできる限り近づけることです。

音量調整とパンニングだけで上手くいかないところはプラグインを使用していきます。

パンニング:左右のどの位置で音が鳴るかを設定すること

 

周波数の最適化と音源の役割づけ

各トラックにEQ(イコライザー)と呼ばれるプラグインを使用して、特定の周波数(音の高さ)をブースト・カットします。

EQが上手く使えると

  • 音がよく聞こえる
  • コモリが解消され、クリアになる
  • 耳障りな部分が消える
  • 音が華やかになる

などの効果が得られます。

EQはさまざまな種類があり、それぞれ特徴や利点があります。上手く使うにはそのオーディオデータがどんな役割を持っているか理解する必要があります。

合わせて読みたい

こんにちわ、レイミッカです。 ミックスでイコライザーを扱う上でも、作曲する時でも、各楽器がどの辺の周波数を持っているのか何となく把握する必要があります。 ミックスの時に帯域の被りを意識しすぎる必要はないのですが、ある程度知っておくと考え[…]

 

レイミッカ
個人的にはEQを触るのが1番好きです。。

 

ダイナミクスのコントロール

ダイナミクスとはオーディオ信号の最も音量の小さな部分と、大きな部分の差のことです。

これを均一化することで聴きやすい音源となります。

ここで使うのがコンプレッサーと呼ばれるプラグインです。

コンプレッサーは設定で波形を変化させて音質を変化させることができます。この特性を利用してダイナミクスをコントロールします。

 

コンプレッサーは他にも

  • 音の色付け
  • 音像を前に出したり、後ろに下げたり
  • ダッキングと呼ばれるノリを作る

といった効果をもたらします。

 

詳しくは以下の記事でコンプレッサーについて触れています。

合わせて読みたい

こんにちわ、レイミッカです。 ドラムの音作りやミックス時の処理って難しいですよね。パラデータのミックスは悩むことも多いと思います。やること多いし。 今回はアコースティックドラムにおけるキック(バスドラム)のミックス時の処理についてお話しし[…]

エフェクトの適用と空間の演出

一般的に空間系含むエフェクトは、リバーブ、ディレイ、コーラス、フランジャーなどがありディストーションやサチュレーションなんかも含まれます。

基本として必須で使うのはリバーブとディレイです。世の中に残響がない場所はないので、上手く活用することで迫力や空間の広さを演出できます。

 


レイミッカ
掛け方のコツは、全体で聞いたら分からなくなるくらい少しだけ掛けることです。

 

最後に

今回はミックスの基本的な流れについてお話ししました。

一朝一夕でできるものではないですが、色んな人の情報を得たり、誰かにフィードバックしてもらえると早く上達できます。といっても結構時間かかります。。

自分はどうしても自分でやりたかったのと、依頼したとしてもどんなものが良いか分からなければ、修正もできないので1から学びました。

とても楽しいですよ。好きな人にはお勧めできます。

挑戦してみたい人は参考にしてみてくださいね。

最後まで見ていただきありがとうございました. SNSも更新しているのでフォローしてくれると嬉しいです!

最新情報をチェックしよう!